利尻島ってどんな島?
Rishiri Island: Discover Japan’s Breathtaking “Northern Fuji”


利尻と聞いて、「昆布やウニは知っているけれど、どんな島かはよく知らない」という方も多いかもしれません。
北海道のさらに北、最北端に浮かぶ離島・利尻島。札幌(丘珠空港)から飛行機でおよそ50分、稚内からフェリーに揺られて約100分。島の中央には、利尻富士と呼ばれる美しい山がそびえ、そのまわりをぐるりと囲む海は、息をのむほど澄んでいます。

島の大部分は国立公園に指定されており、約1,000万年前の火山活動によって生まれた溶岩地形や、島にしか咲かない植物がこの地で命を育み、そして300種を超える野鳥たちが訪れる休憩地・繁殖地にもなっています。
派手な観光施設はありません。でも、ここには利尻にしかない、厳しくも豊かな自然と、その中で日々を営む人々の暮らしがあります。
映像「ガイドと探る利尻の旅」では、山、海、文化。それぞれの魅力を知り尽くした三人のガイドが、島をご案内します。まずは映像を通して、利尻という島の空気を感じてみてください。
利尻と聞いて、「昆布やウニは知っているけれど、どんな島かはよく知らない」という方も多いかもしれません。
北海道のさらに北、最北端に浮かぶ離島・利尻島。札幌(丘珠空港)から飛行機でおよそ50分、稚内からフェリーに揺られて約100分。島の中央には、利尻富士と呼ばれる美しい山がそびえ、そのまわりをぐるりと囲む海は、息をのむほど澄んでいます。

島の大部分は国立公園に指定されており、約1,000万年前の火山活動によって生まれた溶岩地形や、島にしか咲かない植物がこの地で命を育み、そして300種を超える野鳥たちが訪れる休憩地・繁殖地にもなっています。
派手な観光施設はありません。でも、ここには利尻にしかない、厳しくも豊かな自然と、その中で日々を営む人々の暮らしがあります。
映像「ガイドと探る利尻の旅」では、山、海、文化。それぞれの魅力を知り尽くした三人のガイドが、島をご案内します。まずは映像を通して、利尻という島の空気を感じてみてください。
動画提供:利尻島観光推進協議会
「ガイドと探る利尻の旅」を
ちょっとだけご紹介!
山、海を背に登る。
Climb with the Ocean at Your Back
最初に出会うのは、登山ガイド。
「日本最北にある利尻山は、森林限界が標高400mでやって来ます。だから普通ならもっと登らないと見られない高山植物が、すぐそこに咲いているんです。」
登山道を歩くと、後ろにはどこまでも続く海。山を登っているのに、視界の端にはずっと水平線があります。
利尻山は火山でできた山。地質がもろく、人が踏み込むことで簡単に崩れてしまいます。「一度崩れたら、植物が戻るのに何十年もかかるんです」そう話す声には、自然へのまなざしと、来訪者への優しい注意が込められていました。

この山は、湧水の源でもあります。何十年もかけて濾過された水が湧き出し、やがて海に流れ込む。その水で育った昆布を食べ、ウニが育つ。山と海が直接繋がっているということを、利尻では肌で感じられると思います。

海、水の上から見る世界。
The World from Water
次に案内してくれたのは、SUPガイド。
夏の朝、風が止んだ海は、まるで鏡のよう。SUPに立って漕ぎ出すと、足元の海底が10m先まではっきり見えます。
「その中に浮かんで、利尻山を眺める。もう、それだけで特別な時間なんですよね」
透明度の高い海では、シーカヤックやカヤックフィッシングなども楽しめます。利尻ブルーの海を漂いながら、昆布の森や、運が良ければアザラシ、海鳥たちと出会えるのもこの島ならではの体験です。
最後に伝えてくれたのは、循環の一部という言葉。「僕ら人間も、自然の中の一部としてぐるっとつながっている。そういう意識を、ツアーを通して感じてもらえたら嬉しい」

文化、自然と生きる暮らし。
Living Close to the Land
三人目の案内人は、島の歴史や文化を伝えるガイド。
ただの観光ではない。森、湿原、そして海辺を歩きながら、そこに生きる人の姿を見せてくれます。
「早朝、浜辺からウニ漁が見られる日もあります。日中は昆布を干す風景。生活の一部がそのまま旅の景色になるんです」
利尻島は、かつてニシン漁で栄えました。各地から漁師たちが集まり、青森や秋田の文化が島に根付き、その名残は、今でもお祭りや獅子舞として生きています。

「よく聞かれるんです。いつ来るのがベストですか?って。答えは、どの季節も、それぞれの良さがあるということ」
四季のある島で、そのときにしかない表情を見つける旅。ガイドの言葉には、静かな説得力がありました。

「ガイドと探る利尻の旅」を
ちょっとだけご紹介!
山、海を背に登る。
Climb with the Ocean at Your Back
最初に出会うのは、登山ガイド。「日本最北にある利尻山は、森林限界が標高400mでやって来ます。だから普通ならもっと登らないと見られない高山植物が、すぐそこに咲いているんです。」
登山道を歩くと、後ろにはどこまでも続く海。山を登っているのに、視界の端にはずっと水平線があります。

春には残雪と早咲きの花、夏には春夏の花が同時に咲き、秋には澄んだ空気と遠景が美しい。季節の移ろいが、そのまま山の表情を変えていきます。
利尻山は火山でできた山。地質がもろく、人が踏み込むことで簡単に崩れてしまいます。「一度崩れたら、植物が戻るのに何十年もかかるんです」そう話す声には、自然へのまなざしと、来訪者への優しい注意が込められていました。

この山は、湧水の源でもあります。何十年もかけて濾過された水が湧き出し、やがて海に流れ込む。その水で育った昆布を食べ、ウニが育つ。山と海が直接繋がっているということを、利尻では肌で感じられると思います。
登山の途中で出会えるのは、ボタンキンバイなどの高山植物や、名水百選に選ばれた「甘露泉水」。山頂からは360度のパノラマが広がり、遠くサハリンの影が見えることもあります。
海、水の上から見る世界。
The World from Water
次に案内してくれたのは、SUPガイド。夏の朝、風が止んだ海は、まるで鏡のよう。SUPに立って漕ぎ出すと、足元の海底が10m先まではっきり見えます。「その中に浮かんで、利尻山を眺める。もう、それだけで特別な時間なんですよね」海と山の距離が近い利尻島では、朝に山を歩いて、午後には海に漕ぎ出すなんてこともできるんです。

透明度の高い海では、シーカヤックやカヤックフィッシングなども楽しめます。利尻ブルーの海を漂いながら、昆布の森や、運が良ければアザラシ、海鳥たちと出会えるのもこの島ならではの体験です。

最後に伝えてくれたのは、循環という言葉。「僕ら人間も、自然の中の一部としてぐるっとつながっている。そういう意識を、ツアーを通して感じてもらえたら嬉しい」
文化。自然と生きる暮らし。
Living Close to the Land
三人目の案内人は、島の歴史や文化を伝えるガイド。ただの観光ではない。森、湿原、そして海辺を歩きながら、そこに生きる人の姿を見せてくれます。
「早朝、浜辺からウニ漁が見られる日もあります。日中は昆布を干す風景。生活の一部がそのまま旅の景色になるんです」

利尻島は、かつてニシン漁で栄えました。各地から漁師たちが集まり、青森や秋田の文化が島に根付き、その名残は、今でもお祭りや獅子舞として生きています。

「よく聞かれるんです。いつ来るのがベストですか?って。答えは、どの季節も、それぞれの良さがあるということ」
四季のある島で、そのときにしかない表情を見つける旅。ガイドの言葉には、静かな説得力がありました。

旅というより、深呼吸に近い時間。
映像を見終えて―― 利尻島には、特別な“何か”があるわけじゃない。 けれど、山と海と人が、すぐそばに寄り添って生きているこの距離感。その空気感が、この島を唯一無二の場所にしているのだと感じます。
自然と向き合う時間、自分にとって非日常な暮らしに触れる時間。それは旅でありながら、いつの間にか、自分自身のことを見つめているような時間にもなります。
もし、あなたの中で「旅に出たいな」と思う気持ちが、ふっと芽生えたとしたら。
まずは、深呼吸するように、この島を訪れてみてほしい。
映像を見終えて――。
利尻島は、きらびやかな観光地ではない。けれど、山と海と人が、自然と穏やかに寄り添って生きているこの距離感。その空気感こそが、この島を唯一無二の場所にしていると感じました。
自然と向き合う時間。日常から少しだけ離れた暮らしに触れる時間。
それは旅でありながら、気づけば、自分自身を見つめている時間でもあります。
もし、「どこかへ行きたいな」と思ったら。
目的も理由もいらない。まずは、深呼吸をするように、この島を訪れてみてください。

旅というより、
深呼吸に近い時間。
映像を見終えて――― 利尻島には、特別な“何か”があるわけじゃない。 けれど、山と海と人が、すぐそばに寄り添って生きているこの距離感。その空気感が、この島を唯一無二の場所にしているのだと感じます。
自然と向き合う時間、自分にとって非日常な暮らしに触れる時間。それは旅でありながら、いつの間にか、自分自身のことを見つめているような時間にもなります。
もし、あなたの中で「旅に出たいな」と思う気持ちが、ふっと芽生えたとしたら。
まずは、深呼吸するように、この島を訪れてみてほしい。
